コンサルタントという職業柄、日々多くのビジネス書に目を通しますが、
時に異業種のプロフェッショナルが綴る言葉にこそ、経営の本質を突く学びがあると感じます。
最近手にした東京ダイナマイト・ハチミツ二郎さんの著書『マイ・ウェイ』は、正にその一冊でした。
本書で描かれるのは、予定調和を嫌い、自らの信念を貫き通す「ストロングスタイル」の生き様です。
ビジネスの視点で特に印象的だったのは、彼が周囲に迎合せず、
常に「自分の土俵(マーケット)」を自ら作り出してきた点です。
競合がひしめく中で、他者との比較ではなく、
己の美学を基準に「勝てる場所」を定義し、磨き上げる。
これは、差別化戦略の究極の形と言えるでしょう。
また、幾多の困難や病魔に直面しながらも、舞台という「現場」に執着し続けるその姿からは、
プロとしての責任感の源泉を再認識させられました。
「何者かになろうとする」のではなく、「自分であり続ける」ことの難しさと尊さ。
論理や効率だけでは説明のつかない、情熱という名の「経営資源」の重みを、改めて深く考えさせられる良書です。我々プロフェッショナルも、クライアントに対してこれほどの覚悟を持って対峙できているか。
自戒を込めて、一読をお勧めしたい一冊です。